商品や販路開拓に関する自社の課題ついて、現役バイヤーに相談できる＜バイヤー個別相談会＞
ブログでは、参加した事業者の声やバイヤーのアドバイス内容を、ダイジェストにしてシリーズでお届けします。
第７回は『笑顔畑の山ちゃんファーム
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エフアンドエフシステム(株)　専務取締役　兼　T&Nネットサービス(株)　代表取締役社長　谷井氏』です。

相談者とアドバイザー

相談事業者：笑顔畑の山ちゃんファーム
アドバイザー：エフアンドエフシステム株式会社　専務取締役　兼　T&Nネットサービス株式会社　代表取締役社長　谷井 正樹氏

相談者の課題

『販路開拓と広報・PRの方向性を定めたい』

アドバイス内容

◆バイヤーにリピートして取扱い頂くための商品提案とパッケージとは

（相談者）

• 「全国展開を始めて３年が経つが、思うように販路開拓ができていない。」
• 「一度食べていただいた方には、気に入って頂けることが大変多くリピート率も高いが、スーパーマーケットや量販店とのお取引のリピート、定番商品化までは至っていない。」
• 「現状の切り干し大根との差別化を明確にし、販売先の再検討や認知度を上げる取り組みが課題。」

と課題を把握しております。

今回はアドバイザーに『山のするめ大根』という商品をご試食いただいた上で、以下のアドバイス等を頂きました。

• バイヤーからの取り扱いリピートがない理由としては、おそらく、すでにどの店舗も切り干し大根の取り扱いはあり、さらに新規を検討するほどの枠と変えるほどの理由となるほどの訴求が事業者からの提案やパッケージで出来ていないからだと考えられる。
• パッケージに関していうと、必要な情報は載っているが、もっと農家がこだわって作っている手作り感がある方が良い。現パッケージは完成しすぎていて量販店向けに見えてしまうためこだわりの商品を集める店舗では置きにくい。

◆他の切り干し大根とは違う、という訴求

（相談者）
谷井さんの店舗では青果の大根の横に切り干し大根は置いており、「野菜を求めるお客様へ訴求するのならば、水戻し不要、そのまま食べられる切り干し大根という文言を入れたり、人参や牛蒡など他の干し野菜も合わせて味噌汁の具セットなどにするなども良いのでは？素晴らしい商品、他の切り干し大根とは違う部分が沢山あるのにこの30分話してようやく魅力を理解できたというのはとても勿体無い」とアドバイスをいただきました。

谷井さんより、「売りやすいパッケージに改良が叶った場合は店舗での販売を前向きに検討したい。近々では難しいが、谷井さんの方で新たなパッケージを作ってPBとして売るのも検討したい。」との嬉しいお言葉をいただけましたので、販路ごとにパッケージを変えるなど、販路や売り場に合った訴求方法を検討、実践していきたいと思います。

バイヤー個別相談会に参加してみて

（相談者）
以前よりF＆Fさまには帳合先などを通じてアプローチしてきましたが、お取引にはずっと至らずにいました。

今回の面談により、お取引に至らなかった原因と対策が知れて本当に良かったです。

また、直接決定権のあるバイヤーさまに商品を食べてもらい、こんなにお話を伺うことが出来たのはとても有り難く、正直5,000円（個別相談会の参加費用）とは思えないような充実度でした。

パッケージなど、どんな改良をすれば良いかの道筋が見え、次のステップへと進むことができました。

早速、F＆Fさまの帳合先からもお取引きについてのご連絡を頂戴しましたので、お取引きに向けて前向きにご検討いただけているのが見て取れてとても嬉しいです。

Buyer’s room11月の部にも参加しているので、他のバイヤーさま方からの声も集め、今後に活かしていきたいと思います。

ありがとうございました。

聞き手・文：アトリエmeica　飯田 めいか

調理師学校教員歴10年、和洋中3種の専門調理師（教員）免許を所持。
世界35ヶ国を390日かけて巡り世界中の食を体感した目線から、現在は県の農産物の公式アンバサダーを務めるなど、PRや商品開発、販路開拓に携わっている。
CANVAS　広報・メディア部門　パートナー。

アトリエmeica http://www.meica.jp/