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「「メンマ」を「おつまみ」として表現!
今までにない視座を得られた本当に貴重な機会に。」
<from バイヤー個別相談会>

  • 投稿日 : 2023/04/28
  • |
  • 最終更新日 : 2024/01/23

商品や販路開拓に関する自社の課題ついて、現役バイヤーに相談できる<バイヤー個別相談会>
ブログでは、参加した事業者の声やバイヤーのアドバイス内容を、ダイジェストにしてシリーズでお届けします。
第9回は『(株)タケマン×(株)信濃屋食品 部長 岩崎氏』です。

相談者とアドバイザー

相談事業者:株式会社タケマン
アドバイザー:株式会社信濃屋食品 部長 岩崎 忠之氏

相談者の課題

『メンマの新たな喫食シーンを創造し、若年層に提案するための商品開発や訴求方法を学びたい。』

アドバイス内容

消費者の想像力をサポートする商品名

(相談者)
今回アドバイザーからは『純国産糸島めんま』をご試食いただき、以下のようなアドバイスをいただきました。

  • 「メンマ」としてしまうと、消費者はラーメンに載せるなどをまず想像し、食べ方を無意識のうちに限定してしまう。「メンマ」ではなく「おつまみ」として表現すると、お客さまの想像力をぐっと広げることが出来る。
  • メンマを薬味として考えてもらうような商品開発もオススメ。薬味って主役ではないけれど常にサブにはいて、消費量も多い存在なので、卵かけご飯に合う薬味、など日常の食事に入り込む商品だと使用シーンの想像がつきやすく、売りやすい。
  • 他の素材も入れてコストコントロールや食感の変化をつけるのも良い。
  • 糸島には地元愛の強い生産者さんたちが沢山いるのでその方々と組んで商品を作ると良いのでは。
  • 商品はこだわりを詰め込んだラブレター。
  • 信濃屋さんでは、昔ながらの作り方で作っている伝統調味料を使用した商品を販売することで、「木桶仕込みの調味料=手間と時間と想いをかけた人たちの作る良いもの」という認知がだんだんと浸透してきている。
  • 現在使用している調味料を木桶醤油やお酢などに変えて、よりこだわった商品づくりをすることもおすすめ。
少しの『違和感』が、考えるキッカケや気づきを消費者に与える

(相談者)
また、「若年層への訴求方法に悩んでいるが、生産者の想いはどこまで表現したら良いのか?」、「にわかなSDGsではなく、竹林活動としての訴求をしていきたいのだが、その辺りは若年層にはなかなか刺さらないのではないか?」という質問に対して岩崎さんからは、下記のような回答をいただきました。

  • 流通業界は値段のことばかり言う人も多いが、消費者はちゃんと味や想いにも目を向けている。
  • 値段ではなく、生産者の想いやこだわり、日本の誇れる伝統文化、本質を伝えていこうとアドバイザーが作った鯖缶はここ6、7ヶ月で10万缶販売できている。
  • 思った以上にZ世代の人たちは俯瞰して日本を見られているため、想いや本質を語ることが逆に若い人たちに響く可能性がある。
  • 少しの違和感が考えるキッカケや気づきを消費者に与える。

BtoCは専門外となり、知らないことが多かったのですが、ターゲットを深く追求し、その目線に合った商品作りをする必要があることや、こんな味があります、「美味しいです。」だけではダメなんだという事がよくわかりました。

我々メーカーには無い、小売店様の専門的な視点でアドバイスをいただいたことで、今までにない視座を得ることができました。

今後は「地域との連携を深め、普段知られていない専門職人の想い(日本の守るべき文化や環境)などを商品設計に反映させたり、アドバイスにもあった「メンマを薬味として」ご利用頂ける商品設計を検討していきたい。

またその際には、地元のこだわり素材とコラボレーションさせたい。」と考えています。

バイヤー個別相談会に参加してみて

(相談者)
この度は、本当に貴重な機会を与えて頂きまして、岩崎さん、事務局のみなさんには大変感謝しております。

今回獲得することができた視座を商品開発に役立て、多くの方々にご利用頂けるメンマを発信して参りたいと思います。

本当にありがとうございました。

聞き手・文:アトリエmeica 飯田 めいか

調理師学校教員歴10年、和洋中3種の専門調理師(教員)免許を所持。
世界35ヶ国を390日かけて巡り世界中の食を体感した目線から、現在は県の農産物の公式アンバサダーを務めるなど、PRや商品開発、販路開拓に携わっている。
CANVAS 広報・メディア部門 パートナー。

アトリエmeica http://www.meica.jp/

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第9回は『(株)タケマン×(株)信濃屋食品 部長 岩崎氏』です。

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