BLOG

百貨店でのギフト販売の実績を自信に、
「自分らしいスイーツ」でさらなる発展を目指す
<from buyer’s one>

  • 投稿日 : 2023/12/14
  • |
  • 最終更新日 : 2024/02/07

商品開発・改良支援の取り組み<buyer’s one>は
バイヤーと共にマーケットの需要を踏まえた商品作りに取り組める貴重なサービス。
売れる商品づくりの実現に向け、第一線で活躍する現役バイヤーが商品開発・改良から販路開拓までサポートします。
ブログでは、buyer’s oneに参加し商品開発や改良に取り組んだ事業者の声を、シリーズでお届け。
今回は、『パティスリー アリス・エ・レーヌ×大丸松坂屋百貨店 ふわり彩り金魚』です。
buyer’s one/buyer’s roomについては https://buyers-room.com/ をチェック

累計販売数12万個を誇る「姫フォンダンショコラ」を看板商品に、兵庫・姫路で人気を集める『パティスリー アリス・エ・レーヌ』。
地元以外での認知向上とオンラインでの販売強化を目的に「buyer’s one」に参加したことをきっかけに、大丸松坂屋でのスイーツギフトの販売が実現。
「一人では成し得なかった結果に感謝している」と語るオーナーシェフ・首藤さんに、取り組みを振り返っての思いや今後について取材した。


    ①担当バイヤーと試作・改良を重ねた新スイーツで、245万円の売上を達成


    ―――夏向けのスイーツギフトとして新たに開発した「ふわり彩り金魚」が、大丸松坂屋のお中元で販売され大好評でしたね

    (パティスリー アリス・エ・レーヌ オーナーシェフ 首藤裕恵さん)
    2022年夏の「buyer’s one」への参加をきっかけに、大丸松坂屋さんと一緒に来年に向けてのスイーツギフトを開発・販売させてもらえることになり、8月から商品開発に取り組みました。

    最初に試作品をお送りしてから4~5回改良を重ね、最後はバイヤーの渡邉さんが直接当店まで足を運んでくださって最終調整を行い、完成に至りました。

    「ふわり彩り金魚」は、4個入りと6個入りのギフトで展開し、合計で245万円の売上を実現できました。自分一人ではこのような結果には繋がらなかったと思いますし、バイヤーの皆様から率直な意見をたくさんいただけて、よい刺激、学びの機会になりました。

    ②通販とブランディング強化のために、自身の苦手分野をバイヤーから学びたい


    ―――「buyer’s one」に参加されたきっかけは何だったのでしょうか

    (首藤さん)
    当店は、パティスリーやレストランでの経験を活かしたオリジナルのお菓子づくりをコンセプトとしています。

    年間6,000~10,000個を売る「姫フォンダンショコラ」という看板商品もあり、地元の百貨店やスーパーへの催事に呼ばれるなど姫路では多少認知をいただけていますが、なかなか県外へ広げるのが難しいと感じていました。

    将来的にはもっと通販に力を入れていきたいと考えていますが、パッケージを含め商品の見せ方や告知の仕方が少し苦手で、ブランディングが課題となっていました。

    そうした折、「buyer’s one」という取り組みを知り、自分の商品がどこまで通用するのか、バイヤーさんの意見を伺うとともに素直に勉強させていただきたいと考え、応募を決意しました。

    ③最終的なイメージから逆算し、ターゲットに合った商品に落とし込む


    ―――どのように商品開発を進めていかれたのですか

    (首藤さん)
    大丸松坂屋の渡邉さんから、来夏のお中元カタログに掲載するスイーツギフトのお話をいただき、新商品を開発することになりました。

    夏なので涼感があり、かつカラフルで目を引くようなスイーツが望ましいと聞き、4商品ほどデッサンをひいて提出。その中から選んでいただいたのが、金魚鉢をモチーフにしたゼリーでした。

    このゼリーは、ギフト用の包材を探していたときに金魚鉢のかたちの容器を見つけて取り寄せてみたのが開発のきっかけ。

    普段、容器ありきで商品を考えるというやり方はあまりしたことがなかったですし、冷凍配送するために生菓子とは違った工夫も必要で、私自身、視野を広げることができました。

    ――商品開発で印象に残っているのはどんなことですか

    (首藤さん)
    カタログにはたくさんのお店が掲載されるので、その中から購入にまで結びつけるには「見た目で味が想像できること」と、お客様の目にとまるという意味で「映えること」が重要だと言われたことです。

    渡邉さんも、「とにかく見た目が大事」だと重ね重ね仰っており、「ふわり彩り金魚」も味に関しては1回でOKが出たのですが、ビジュアル面については金魚のサイズやゼリーの色のコントラストなど細かな点まで改良が必要でした。

    金魚の色も、最初は赤と白が混ざっていたのですが「すべて赤色にしては」という渡邉さんのアドバイスで劇的に見た目が変わり、色彩の大事さを痛感しました。

    また、バイヤーの方々は皆「どうしたら売れるか」を熟知されており、ターゲットや売り場に合わせた商品開発の考え方も勉強になりました。

    例えば「4個入り1000円」の詰合せがあったとして、「5個で1300円のほうが売れる」、「サイズを小さくしたほうがいい」というように具体的なアドバイスをくださるので、マーケットを知る手がかりも得られました。

    ④より柔軟に商品開発に向き合い、新たなジャンルのスイーツも開拓


    ―――「buyer’s one」での成果を、今後どのように活かしていきたいですか
    (首藤さん)
    大丸松坂屋さんには、2023年冬のスイーツギフトのお話もいただき、看板商品の「姫フォンダンショコラ」をカラフルにアレンジした「パレットショコラフォンダン」の販売が決まっています。

    結果的に販路拡大に繋がったのはとても喜ばしいことですが、「buyer’s one」は多くのバイヤーさんからの意見がとても参考になるので、それだけでも参加する意義があると感じています。

    私自身、独りよがりにならずにより柔軟に商品開発のゴールをめざせるようになり、この取り組みで得るものは大きかったです。

    お陰様でネット販売の販路も広がりつつあるので、オンラインならではの商品開発を前向きに進めるとともに、低糖質やプラントベースなど健康志向スイーツの市場にも積極的に参入していきたいと考えています。

    【プロフィール】パティスリー アリス・エ・レーヌ オーナーシェフ 首藤裕恵さん

    20代から兵庫・神戸の洋菓子店でパティシエのキャリアをスタート。パティスリーでの修業や、神戸元町『NADABAN DINING』でのレストラン経験を経て、渡仏。帰国後、東京・自由が丘『モンサンクレール』にて辻口博啓氏に師事。2015年10月、同姫路市にて『パティスリー アリス・エ・レーヌ』をオープン。 2023年8月、姫路市坂元町へ移転し、国産小麦・国産粗糖をベースとした「身体にも地球にもやさしいお菓子」を新たなコンセプトに掲げ、プラントベースのスイーツや冷凍スイーツなど次世代の菓子づくりを追求している。

    パティスリー アリス・エ・レーヌ http://alice-et-reine.com/

    聞き手・文:フードライター 笹木 理恵

    飲食業界の専門誌の編集を経て、2007年にフードライターとして独立。
    飲食業界誌・料理専門誌を中心に、雑誌・WEB等で執筆。
    CANVAS 広報・メディア部門 パートナー。

    笹木理恵 https://news.yahoo.co.jp/byline/sasakirie

商品開発・改良支援の取り組み<buyer’s one>は
バイヤーと共にマーケットの需要を踏まえた商品作りに取り組める貴重なサービス。
売れる商品づくりの実現に向け、第一線で活躍する現役バイヤーが商品開発・改良から販路開拓までサポートします。
ブログでは、buyer’s oneに参加し商品開発や改良に取り組んだ事業者の声を、シリーズでお届け。
今回は、『パティスリー アリス・エ・レーヌ×大丸松坂屋百貨店 ふわり彩り金魚』です。
buyer’s one/buyer’s roomについては https://buyers-room.com/ をチェック

累計販売数12万個を誇る「姫フォンダンショコラ」を看板商品に、兵庫・姫路で人気を集める『パティスリー アリス・エ・レーヌ』。
地元以外での認知向上とオンラインでの販売強化を目的に「buyer’s one」に参加したことをきっかけに、大丸松坂屋でのスイーツギフトの販売が実現。
「一人では成し得なかった結果に感謝している」と語るオーナーシェフ・首藤さんに、取り組みを振り返っての思いや今後について取材した。

タグ 一覧

LINEで問い合わせる
LINEのアイコン

CANVAS公式ライン

セミナーやイベント情報をお知らせします。
ご質問もこちらからどうぞ。

LINEのQRコード

全国商工会連合会 〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル北館19階