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名物「元祖鉄板鍋」を、
一人でも気軽に楽しめる商品として改良。
販路拡大のきっかけに
<from buyer’s one>

  • 投稿日 : 2023/12/07
  • |
  • 最終更新日 : 2024/02/07

商品開発・改良支援の取り組み<buyer’s one>は
バイヤーと共にマーケットの需要を踏まえた商品作りに取り組める貴重なサービス。
売れる商品づくりの実現に向け、第一線で活躍する現役バイヤーが商品開発・改良から販路開拓までサポートします。
ブログでは、buyer’s oneに参加し商品開発や改良に取り組んだ事業者の声を、シリーズでお届け。
今回は、『㈱ハジメフーズ×㈱JALUX 元祖ひとり鉄板鍋』です。
buyer’s one/buyer’s roomについては https://buyers-room.com/ をチェック

大阪で35年愛される「元祖鉄板鍋」や、テイクアウトの「空とぶからあげ」が地元で絶大な支持を得ているハジメフーズ。
飲食店4店舗を展開する一方で、プロトン凍結冷凍庫を完備した冷凍食品工場を作り、通販事業にも力を入れてきた。
「おうちで鉄板鍋」の販路を拡大すべく参加した「buyer’s one」ではJALUXと商品改良・開発に取り組み「ひとり鍋」の販売を実現。
「自社だけでは不可能だった実績を上げられて感謝しかない」と語る代表取締役の山元さんに、取り組みへの思いや成果について取材した。


①名物「元祖鉄板鍋」が、JALUXの鍋ギフトとオンラインショップで販売


―――お店の看板メニュー「元祖鉄板鍋」がJALUXの春・夏カタログに掲載され、オンラインショップ「JAL Mall」でも販売されていますね

(㈱ハジメフーズ 代表取締役 山元佳子さん)
「元祖鉄板鍋」は、牛肉とホルモン、野菜を醤油ベースのだしで炊き上げるオリジナルの韓国風すき焼きです。

「buyer’s one」への応募から約2ヵ月後の2022年8月、オンラインにて初の打合せを行い、商品改良がスタート。

2回のサンプル試食を経て、JALUXさんの春のカタログに鍋ギフトとして掲載いただきました。

初回は1ページでの掲載だったこともあり、1ヵ月で約150件以上の注文を獲得。

その後も、夏のカタログのスタミナ鍋特集に掲載されたほか、オンラインショップでも継続的に販売をいただき、トータルで100万円以上の売上に繋がりました。

さらに、「buyer’s room」にて審査員特別賞を受賞したことでほかのバイヤーさんからも注目いただき、商談にも繋がりました。

②コロナ禍で開発した「おうちで鉄板鍋」を、一事業として育てたい


―――「buyer’s one」に参加されたきっかけは何だったのでしょうか

(山元さん)
弊社は2007年に創業し、焼肉店やテイクアウトのからあげ専門店などを展開しています。

とりわけ看板メニューの「元祖鉄板鍋」は、焼肉店を経営していた母の味を引き継いで提供しているもので、大阪で35年近く愛されてきた名物料理です。

しかし、コロナ禍で飲食業界全体が大打撃を受け、なかでも鍋料理が敬遠されたことから「元祖鉄板鍋」の需要も激減。

そこで、自宅で楽しめる鍋セットを開発し持ち帰りや通販で展開したものの、鍋の素だけ購入なさるリピーターのお客様はいるのにセットの販売がなかなかふるいませんでした。

一人用の鍋なども検討しましたが、商品の見せ方や発信力など商品力以外の課題も多く、バイヤーの方々から幅広くご意見を伺いたいと思い、参加を決意しました。

③明確なターゲットに向け、加熱するだけで食べられる「ひとり鍋」に改良


―――どのように商品改良を進めていかれたのですか

(山元さん)
JALUXの冨木田さんから「鍋の味はとてもいいので、もっと手軽に食べられるように改良できますか」と助言を受けて、開発がスタートしました。

当初は家族で食べるシチュエーションを想定して開発したので3~4人前のボリュームがあったのですが、JALUXさんのメインユーザーが60代以上の女性ということもあり、夫婦やおひとりで食べられる1人用の鍋に仕様を変更。

しかも、「できるだけ簡単に食べられる」ことも売るために重要なポイントだとお聞きして、箱の中に具材やスープをバラバラに入れていたのを、アルミ鍋の中に一つにまとめて入れ、加熱するだけで食べられるようにしました。

最初は、キャベツやモヤシなどの野菜を冷凍でお届けするのは難しいのではと考えていたのですが、切り方や茹で時間などを細かく調整し、またニラを加えて彩りもプラスするなど、おいしさをキープしながらお届けできる方法を考えました。

―――商品改良で印象に残っているのはどんなことですか

(山元さん)
冨木田さんは、ビジネスとしての視点からハッキリと意見をくださるので「こうすればいい」という改善のプロセスがわかりやすかったです。

わからないことだらけの私に対して率直な意見をたくさんくださり、こんなに甘えていいのかと思うくらいこまめにやり取りもしてくださいました。

冨木田さんからのアドバイスには、「メインユーザーがこんな層だから、価格はこれくらい、量は…」といった具合ですべてに明確な理由があり、ターゲットに向けて細かく商品を作りこんでいく大切さを学びました。

④「buyer’s one」でのご縁をきっかけに、今後の事業の広がりにも期待


―――「buyer’s one」での成果を、今後どのように活かしていきたいですか

(山元さん)
2023年は飲食業界がようやく上向いてきたこともあり、飲食店の経営で手一杯になってしまってなかなか通販事業の強化まで達成できませんでした。

インスタグラムなど販促を頑張ってみてもなかなか結果に結びつかず、自社サイトだけで売ることの難しさを痛感していたので、今回の実績は本当にJALUXさんという場をいただけたからこそ実現できたと考えています。

自社だけでは届けられなかった多くのお客様に鉄板鍋を食べていただけたことがとても自信に繋がりましたし、リアルな感想をいただけたことで今後の商品開発のヒントも得ることができました。

現在は、鍋以外の商品のお取引の話も進んでいるほか、ビビンバなど新たな通販商品の開発にも取り組んでおり、今後の広がりに期待を寄せています。

【プロフィール】株式会社ハジメフーズ 代表取締役 山元佳子さん

大阪の焼肉店から始まり、「元祖鉄板鍋」の専門店を家族経営で展開し、飲食店経営に長年携わる。2009年、母とともに立ち上げたからあげ事業を主力として独立し、株式会社ハジメフーズを設立。現在は、『二代目はじめ』など飲食店4店舗を展開するほか、「空とぶからあげ」の催事販売や、冷凍食品事業も展開。2018年には「エコアクション21」認証を取得し、SDGsを意識した取り組みにも力を入れている。

株式会社ハジメフーズ https://hajimefoods.com/

聞き手・文:フードライター 笹木 理恵

飲食業界の専門誌の編集を経て、2007年にフードライターとして独立。
飲食業界誌・料理専門誌を中心に、雑誌・WEB等で執筆。
CANVAS 広報・メディア部門 パートナー。

笹木理恵 https://news.yahoo.co.jp/byline/sasakirie

商品開発・改良支援の取り組み<buyer’s one>は
バイヤーと共にマーケットの需要を踏まえた商品作りに取り組める貴重なサービス。
売れる商品づくりの実現に向け、第一線で活躍する現役バイヤーが商品開発・改良から販路開拓までサポートします。
ブログでは、buyer’s oneに参加し商品開発や改良に取り組んだ事業者の声を、シリーズでお届け。
今回は、『㈱ハジメフーズ×㈱JALUX 元祖ひとり鉄板鍋』です。
buyer’s one/buyer’s roomについては https://buyers-room.com/ をチェック

大阪で35年愛される「元祖鉄板鍋」や、テイクアウトの「空とぶからあげ」が地元で絶大な支持を得ているハジメフーズ。
飲食店4店舗を展開する一方で、プロトン凍結冷凍庫を完備した冷凍食品工場を作り、通販事業にも力を入れてきた。
「おうちで鉄板鍋」の販路を拡大すべく参加した「buyer’s one」ではJALUXと商品改良・開発に取り組み「ひとり鍋」の販売を実現。
「自社だけでは不可能だった実績を上げられて感謝しかない」と語る代表取締役の山元さんに、取り組みへの思いや成果について取材した。

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