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4代続く農家が作る、無農薬栽培・天日干しの切干大根。自然食品店で月間500~600食を継続販売
<from buyer’s one>

  • 投稿日 : 2025/04/04
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  • 最終更新日 : 2025/04/04

商品開発・改良支援の取り組み<buyer’s one>は
バイヤーと共にマーケットの需要を踏まえた商品作りに取り組める貴重なサービス。
売れる商品づくりの実現に向け、第一線で活躍する現役バイヤーが商品開発・改良から販路開拓までサポートします。
ブログでは、buyer’s oneに参加し商品開発や改良に取り組んだ事業者の声を、シリーズでお届け。
今回は、『笑顔の山ちゃんファーム×エフアンドエフシステム㈱ 山の切干大根』です。
buyer’s one/buyer’s roomについては https://buyers-room.com/ をチェック

農薬不使用で栽培した、甘みの強い大根を天日干しして作る極細の切干大根「山のするめ大根」。2022年に参加した「buyer’s room」でのマッチングをきっかけに、「自然食品F&F」での継続的な販売が決まり、徐々に販路を拡大。2023年度には、商品開発・改良支援事業である「buyer’s one」に参加し、同店限定の商品として「山の切干大根」を開発するなどブランド化を進めている。静岡・浜松市で4代続く農家を継ぎ、新規事業として切干大根の製造・販売を手掛ける山下さんに、これまでの取り組みと今後の展望をお聞きした。

 

    • CONTENTS

    • 前年度の「buyer’s room」のマッチングを機に、月間500~600食を継続販売
    • ②大根の太さを変えることで、生産性が向上。新商品の開発も進行中
    • ③商品の強みや魅力が消費者に伝わりやすいパッケージデザインをともに考案
    • ④耕作放棄地の活用や雇用の創出で、地元の活性化につなげたい


①前年度の「buyer’s room」のマッチングを機に、月間500~600食を継続販売

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―――看板商品の「山のするめ大根」は、「自然食品F&F」でも人気商品ですね

2022年に参加した「buyer’s room」でのマッチングをきっかけに、「自然食品F&F」さんとの取引がスタート。現在も月間500~600食がコンスタントに売れており、新規開発した「山の切干大根」も約2000食を販売。弊社の年間売上も2割ほど伸長しています。

「山のするめ大根」は、もともとは冬の休耕地で栽培する大根のロス活用として開発を始めた商品です。間違えて刺身のつま用のスライサーで加工してしまい、極細の切干大根が出来上がったのですが、そのまま食べてみると甘みが凝縮されておいしかった。そこで、『そのまま食べる・水戻し不要の切り干し野菜』をキャッチコピーとし、噛めば噛むほど甘みやうまみが口の中に広がるところから「山のするめ大根」と名付けて2019年に全国展開を始めました。

 

 

――「buyer’s one」に参加されたきっかけは何だったのでしょうか

 

発売当初は地元の自然食品店や雑貨店で扱ってもらい、展示会などへ参加して販路を広げていこうとしていた矢先、新型コロナウイルスの感染拡大で展示会がすべて中止に。「山のするめ大根」は見ただけではなかなか魅力が伝わらず、実際に食べてもらってよさを感じていただける商品なので、思うように販促ができず苦しい時期が続きました。そうした中で「buyer’s room」の取り組みに参加し、エフアンドエフシステムの谷井さんから「使い勝手がよさそうな切干しだね」と声をかけていただきました。その後、継続的に販売していただく中で「一般的なサイズの切干大根も作れない?」とご相談をいただき、「buyer’s one」の取り組みを活用して新商品の開発に取り組むことになりました。

大根の太さを変えることで、生産性が向上。新商品の開発も進行中

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――「山の切干大根」は、どのように商品改良を進めていかれたのですか

 

「山のするめ大根」を作るスライサーは、設定を変えればいろいろな太さの切干大根が作れます。以前にも太いものを学校給食に卸したりはしていましたが、これを機に改めて「山の切干大根」として商品化したところ、色々な気づきがありました。原料に使用している大根は糖度が高いので、極細切りの従来品ではくっつきやすく、大根を乾かす工程で3回ほど攪拌作業が必要なのですが、「山の切干大根」では太くしたことで固まりにくくなり、逆に製造効率が上がりました。手間がかからない分、価格も少し安くできるので、「山のするめ大根」が35g入りなのに対し「山の切干大根」は50g入りで同じ価格で販売しています。

パッケージデザインに関しても、既存商品の世界観を大事にしながら、アドバイスをいただいて新しく作り上げました。また直近では、緑や赤の大根も使ってカラフルな切り干し大根を試作するなど、新商品の開発にも取り組んでいます。

 

商品の強みや魅力が消費者に伝わりやすいパッケージデザインをともに考案

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――取り組みを進める中で、とくに印象に残っているのはどんなことですか

 

谷井さんとは、オンライン会議やメール、電話などで10回ほどやり取りをさせていただきました。原料となる大根の収穫が12月なので、まずはパッケージデザインから検討したのですが、その際に谷井さんから「自然食品の店では、デザインはシンプルなほうが商品の魅力が伝わりやすい」とアドバイスをいただきました。食品表示法の面で使用できない言葉や表現も教えていただきながら一緒に考えて行く中で、こちらが伝えたい思いと、買う側の受け取り方にはちょっとしたニュアンスの違いがあることにも気づかされました。最終的には、他の切干大根との差別化として「天日干し」や「農薬不使用栽培」の大根を使用している点をアピールしたデザインを作ることができました。

私たち生産者は、商品を作ることはできるけれど販売先を見つけるのが本当に大変です。今回の取り組みを通じて、先に販売先が見つかった上で商品開発ができることは本当にありがたいことだと実感しました。

 

耕作放棄地の活用や雇用の創出で、地元の活性化につなげたい

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―――「buyer’s one」での成果を、今後どのように活かしていきたいですか

 

「山のするめ大根」は、2019年に全国展開を始めたのをきっかけに、1000万円以上の借り入れをして機材を導入し生産体制を整えました。以来、少しずつですが順調に売上を伸ばしており、昨年度はついに生鮮野菜の売上を上回る結果に。昨今の異常気象の影響で野菜の生産が困難になっている中、年間を通じて安定的に生産・出荷できる「山のするめ大根」をしっかりとブランド化し、さらなる販路拡大を図っていきたいと考えています。

加えて地元である春野町は、過疎化が進み耕作放棄地が増えてきています。移住者も増えていますが、女性の働き口はまだまだ多くはありません。そうした課題に対し、「山のするめ大根」の生産拡大で畑の活用や新たな雇用創出を実現し、町の活性化につなげていきたいです。

 

 

【プロフィール】笑顔畑の山ちゃんファーム  代表 山下光之さん

静岡県の北部、自然豊かな中山間地の浜松市天竜区春野町で3代続く農家の長男として生まれる。東京農業大学在学中、自らの心身を鍛えるべくプロボクサーを目指して鍛錬を積み、引退後の2000年11月、地元に戻り両親とともに農業に携わる。当時はお茶と青梗菜の生産・販売を中心としていたが、2012年4月、笑顔畑の山ちゃんファームとして再出発。「農業を通して、感動・喜び・笑顔の和をつなげる」を経営理念に掲げ、食卓へおいしい野菜を届けることはもちろん、地元の活性化や農業・食の大切さを伝える活動にも意欲的に取り組んでいる。

聞き手・文:フードライター 笹木 理恵

飲食業界の専門誌の編集を経て、2007年にフードライターとして独立。
飲食業界誌・料理専門誌を中心に、雑誌・WEB等で執筆。
CANVAS 広報・メディア部門 パートナー。

笹木理恵 https://news.yahoo.co.jp/byline/sasakirie

商品開発・改良支援の取り組み<buyer’s one>は
バイヤーと共にマーケットの需要を踏まえた商品作りに取り組める貴重なサービス。
売れる商品づくりの実現に向け、第一線で活躍する現役バイヤーが商品開発・改良から販路開拓までサポートします。
ブログでは、buyer’s oneに参加し商品開発や改良に取り組んだ事業者の声を、シリーズでお届け。
今回は、『笑顔の山ちゃんファーム×エフアンドエフシステム㈱ 山の切干大根』です。
buyer’s one/buyer’s roomについては https://buyers-room.com/ をチェック

農薬不使用で栽培した、甘みの強い大根を天日干しして作る極細の切干大根「山のするめ大根」。2022年に参加した「buyer’s room」でのマッチングをきっかけに、「自然食品F&F」での継続的な販売が決まり、徐々に販路を拡大。2023年度には、商品開発・改良支援事業である「buyer’s one」に参加し、同店限定の商品として「山の切干大根」を開発するなどブランド化を進めている。静岡・浜松市で4代続く農家を継ぎ、新規事業として切干大根の製造・販売を手掛ける山下さんに、これまでの取り組みと今後の展望をお聞きした。

 

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    • 前年度の「buyer’s room」のマッチングを機に、月間500~600食を継続販売
    • ②大根の太さを変えることで、生産性が向上。新商品の開発も進行中
    • ③商品の強みや魅力が消費者に伝わりやすいパッケージデザインをともに考案
    • ④耕作放棄地の活用や雇用の創出で、地元の活性化につなげたい

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